低グレード車で遊ぼう!!
当店のデモカーとして、私の通勤車として大活躍のこのアルト。欲しいという方に販売いたします。大事に乗ってくださる方限定です。

平成4年式
走行39000km(2008.10.30現在)通勤に使用しているので走行距離は伸びていきます。
車検 20年6月
整備内容は下記記事を参考にしてください。
エンジンオイルは3000kmごとに交換しています。
オイルエレメントは6000kmごとに交換しています。
ガソリン満タン時にWAKO’Sのフューエル1とプレミアムパワーを交互に入れています。

販売価格 ¥189000−

各部のチューニングパーツやアルミホイール等すべてそのままお渡しいたします。
パーツのみの販売はできません。
詳しくはメールまたは電話でお問い合わせください。

最近、オーバーホール等の重整備の仕事が多く、なかなか自分のクルマにまで手が回らない私Boss。そんな私が日常、数々のクルマが入庫する中で一際気になっていたこのアルト。あまりにもシンプルなこのクルマは平成4年式。当時、新車で販売されていた時に、私はスズキの代理店である整備工場で修行中であり、このアルトもその店でお客さんに販売したり、また、社有車としても入庫したりしていました。「アルト スペシャルエディション」、なんとも大それたグレード名ですが、実は一番下のグレードにエアコン、AMラジオを標準装備しただけのクルマなのです。ではなぜ「スペシャルエディション」なのか・・・?それはこのアルトの価格にあるのです。当時、このグレードは追加車種として登場しました。いわゆるお買い得車とか特別仕様車みたいなノリでした。バンタイプの車体で4速マニュアルのみの設定。色もこのクリーム色っぽい白のみでした。そして販売価格が¥555000−と昔の「アルト47万円」を彷彿させる低価格車だったのです。新車でありながら取得税がかからない車輌価格であり、諸費用込みでも60万円ちょっとという激安車だったのです。法人顧客にもこのお手頃な価格が受け入れられ、営業マンの足に、商品の運搬にと大活躍しました。また、昔からのアルトユーザーの中には「オートマは嫌い」という方が当時はまだけっこういらっしゃいまして、そういうユーザーにも受け入れられたのです。

     ● 第1章 まずは雰囲気から ●

さて、そんなアルトですが、この平成19年、査定価格が付く訳もなく、「処分」というカタチでの入庫でした。今は担当を外れ、転勤により他営業所へ移った某ディーラーの営業マンからの依頼でした。会社に入庫すれば間違い無く解体されてしまう、でも長い付き合いのお客さんのクルマだからなんとかお金がかからないような処分方法にしてあげたい、という相談でした。私は快くこのアルトを引き取りました。走行距離わずか30000km。外装にキズは無く、エンジンも絶好調。確かに彼の言うこともよく解かります。こうして入庫したこのアルトが、ずぅ〜っと気になって気になってしょうがなかった私は売らずに取っておきたいという気持ちが日に日に強まっていったのでした。お客さんの修理や名変等、出かける際にはいつもこのアルトに乗って行きました。今でもそうです。その軽いボディゆえの軽快な走り、グニャグニャの軟らかい足回り、ツルツル滑りまくりのビニールシート、熱線すら無いリアゲートガラス・・・。そんなシンプルで単純な構造ゆえ、故障も少なく、寒かろうが熱かろうがいつでもグイグイ走ってくれます。エアコンもよく効きますが、ほとんど使いません。

そんなアルトですから、当然どノーマルで乗っていても面白くはありません。こんなアルトだからこそイジると面白くなるのです。単純な構造のクルマは適切にイジってやると高性能なクルマ以上に効果がはっきり現れます。それをこのアルトで体感しようというのが目的です。手始めに当店で取り扱っている激安メーター「SKCメーター」の限定商品「60mmスタンダードシリーズ」のタコメーターRED照明バージョンを取り付けてみました。画像のようにスピードメーターのまん前に鎮座していますが、この位置だと警告灯や他の計器類が一切隠れないのです。これもシンプルゆえの特権ですね。さらにタコメーターとスピードメーターの針の動きがほぼ一目で確認でき、機能的にもバツグンの位置関係です。メーター周りのパネルを少し加工して下1Cm程が埋め込むカタチで取り付けてあります。本来なら車輌側の加工は極力控えたいのですが、計器やハザードの配置の関係でこういうカタチになりました。結果的にはこれでよかった訳ですが・・・。

金属の質感が高いガンメタリックのリムがこのアルトには高級スギな気配はありますが、大きめの60mm径で見やすく、電気式のメーターなので針の振れも正確でシャープです。このアルトなら8000回転まであれば充分対応できます。1気筒あたり4バルブのエンジンだと高回転まで吹け上がる特性なので、10000回転まで欲しいところですが、スケールが小さければそれだけ針の動きも活発になってよりスポーティに感じることができます。あ、ちなみに今回のアルトのコンセプトは「見た目普通以下で実は意外と速い」です。究極の速さを求めている訳ではありませんのであしからず。普段の運転が楽しくなれば良いのです。そういう意味では運転している人間が一番目にするメーターを取り付けるというのは良いことですよね。雰囲気ってけっこう大事だったりします。営業車のようなミテクレのクルマに乗っているというイメージが、このタコメーター1つで払拭されてしまうのですから。

光ってます。明るいうちに点灯させたのでうっすら赤い感じですが、夜は目盛りがまさに真っ赤に光ります。FDのセブンとかみたいで雰囲気バツグンです。

次に、以前、某大型カー用品店に入った際に、ふと目に付いたパーツがあり、瞬間的に「アルトに使えるかも・・・」とひらめいたモノがありました。その場でサイズを見当で選び、購入。¥2100−のお手頃価格のチューニングパーツ。私はアルトにかかわらず、軽自動車全般のエンジンルームをいつも見て仕事をしているので見当で買ってきてもどうにかなってしまいます。こういう時、この仕事をやっていてよかったと実感するものです。通常だと¥5000−から数万円くらいの出費は覚悟しなければならないパーツです。そのパーツとは・・・

     ● 第2章 軽くパワーアップ ●

この画像のド真ん中にあるフライパン。そう、エアクリーナーです。ターボ車等では通称「キノコ」と呼ばれるオープンタイプのエアクリーナーが販売されています。ターボ車、NA車ともに純正品と交換して装着する、純正品と同形状のモノも販売されています。しかし、軽自動車のNAで、しかもキャブレター車となるとさすがにどこのメーカーからも発売されていません。まぁ、誰もこんなアルトにパワーフィルターを付けようとは思わないのかもしれませんが・・・。しかし、私は付けたいのです。それも見た目はノーマルでなければ納得できません。自ずと純正交換タイプのモノを探すか自作するかしかなくなってきます。そんなことを考えている時、それは私の前に現れたのでした。さまざまな大きさ、形状のモノが並んでおり、その中からこのアルトのフライパンにもっとも近いサイズであろうモノを探し出すことにしました。で、「これだ」と選んだのが・・・

これです。HKS製スーパーパワーフロー専用交換フィルター。キノコの中の交換用フィルターです。これの150というサイズを選んだのです。純正エアフィルターを外し、これを入れてみると・・・まさにジャストフィット!!まったく加工無しです!!画像のようにピッタリ収まっています。真ん中には穴が開いているのでガムテープで塞ぎます。注意点としては、必ず画像のように上面を塞いでください。下の面にガムテープを貼ると、汚れてきた時に剥がれてしまい、キャブレターに吸い込んでしまい、エンジンが止まってしまいます。純正交換タイプ同様に取り付けできたこのフィルター。厚みも1.5Cm程あり、周囲がしっかりフタで押さえられて固定できます。ここまでジャストフィットとは正直、思いもしませんでした。日頃の経験が生きています。これで、たった¥2100−で吸気系チューンが出来てしまいました。その効果はバツグンで、ただでさえ軽い吹け上がりのエンジンが、さらに軽く吹け上がり、アクセルを戻すと瞬時に回転も戻ります。純正の紙タイプのエアクリーナーがいかに抵抗が大きかったかがよく解かります。ところで、このフィルターがジャストフィットだと気付く前、私は純正エアクリーナーの紙部分をカッターで切り取り、プラ製の枠だけの状態にして、それにこのフィルターを接着で取り付けるつもりでいました。実際、その作業を行って、フィルターを接着しようと枠と合わせてみたところ、同じサイズだということに気付いたのです。つまりまったくムダな作業をしてしまった後に無加工で装着できることを知ったのです。

そして、さらに軽快に走れるようにWAKO’Sの新製品「プレミアム・パワー」をいれました。この商品に関しては、「部品・用品コーナー」の解説をご覧いただくとして、燃焼効率のUPとエンジン内部の洗浄効果、潤滑性能のUPを目的として注入しました。走ってみると、3000回転あたりからの伸びが見違える程よくなり、アイドリングからクラッチを繋いだ瞬間からパワーアップしたことが体感できるくらい変わりました。恐ろしい添加剤が出来たものです。ここまで来ると、もうこのアルトは完全にスポーツカーです。運転してみれば誰もが、まさかSOHC3気筒6バルブエンジンとは思えないでしょう。もう1速ギヤが欲しくなります。定価¥1680−の添加剤でここまで変わるとは、スゴい時代になったものです。ゼヒ試してみてくださいね。ご用命は当店へ。まぁ、この新製品の効果を試す意味で入れてみたのですが、驚きましたね。定期的に入れていこうと思っております。

     ● 第3章 軽く足回り ●

足回りはコイルスプリングだけ交換してあります。下取り車から外したものなのでメーカーは不明ですが、車高が2Cm程下がりました。硬さも適度に硬くなってよく踏ん張ってくれます。画像はリアサスペンションです。ショックアブソーバーはノーマルのままですので、そのうちどうにかしないと・・・とは思っております。下がり具合は最初の2枚の画像であらためてご確認ください。言われてみればちょっと下がってるかな?という気になってきますから。さりげないですね。ただ、タイヤはドノーマルの135SR12ですので、あまりヤンチャに走ると鳴きまくります。タイヤはいろいろあるので、もう少し走ってみてどれくらいのサイズが良いか判断しようと思っています。正直、このままでも良いかとも思うのですが・・・。話しは戻って、このコイルスプリング、けっこう硬いです。マンホール程度の段差でもゴツゴツ突き上げてきます。クイックなハンドリングにも余裕で踏ん張ります。

フロントです。もしかしたらワゴンR用かもしれません。ワゴンRの場合、背が高いので車体の横に対する揺れが大きくなる傾向にありますので、アルトやセルボモードと同じ形状ながら、少し硬めにセッティングされていることが多いのです。これをアルトやセルボモードに取り付けると、一層硬めの足回りとなり、熱い走りが加速します。

さて、こうしてちょっとづつイジっている「アルト スペシャルエディション」ですが、すでにマフラーは用意してあります。タイヤとホイールも在庫の中からいくつかピックアップしているので、そのどれかになるでしょう。今後の課題としてはボディの補強が最優先課題です。コーナリング時や加速時にドアの隙間からヒュ〜ヒュ〜と風が入ってきます。この当時のアルトはボディ強度が弱いのでちょっと過激な動きをするとすぐにボディがゆがむのです。これはできるだけ早急に対策を講じなければなりません。また、シートやハンドル等も熱い走りに運転手が耐えられるモノにしなければなりません。コーナリングの度に体が右に左に滑っていきますので。一度に全部やると面白くないので少しづつやっていきたいと思っています。今後の展開がどうなるか・・・お楽しみに!!

(2007.03.23)

     ● 第4章 脱メタボリック ●

前オーナーさんはお年寄りの方。大人しく近場をチョコチョコ乗っていた感じの乗り方だったようです。こういう乗り方を長年されてきたクルマはキャブレター(電子制御車の場合はスロットルボディ)内やIN、EXマニホールド内、燃焼室内に汚れがたまりやすく、なかなか高回転までふけ上がらない性格になってしまいます。これまでのライトチューンでだいぶこの症状は解決してきましたが、まだ完全ではありません。そこで、今回、選んだライトチューンはアーシング。キャブレター車とは言っても電子制御キャブレター式で、暖機時のアイドルアップや加速時のポンプ等電気に頼っている部分も多々あります。さらに、ディストリビューターやスパークプラグの電圧を最大限に高めてやるということ、そしてオルタネーターの発電した電気をムダ無くロス無く各部に流す為にも確実なアースの数を増やすことは重要です。人間で言う血の循環と同じようなものですね。スムーズにアースに電気が流れないと、コレステロールのように電気が−端子に流れにくくなり、各電子機器の性能も落ちてきます。+から出た電気は電子部品の中で機能し、−端子へ戻って行きます。この一連の流れがスムーズでないと電子機器は本来の性能を発揮することができなくなります。これを解消してやることがアーシングの目的なのです。

アーシングには押さえておかなければならないポイントがあります。「いかに効率良く電気を−端子に戻してやるか」ということです。さらに、「大きな抵抗が発生し易い個所や大きな電圧がかかる機器の流れを優先的に考える」ことも大事です。だからといって何十本ものワイヤーをすべての電子機器に繋げれば良いというものでもありません。このあたりがセンスの問題になってくるのです。通常、アーシングのキットには4〜6本くらいのワイヤーがセットになっており、説明書きに取り付け個所が明記してあります。この限られた本数で効率良く電気を流すには各車輌ごとに取り付ける場所が異なります。説明書きに記された取り付け方法はあくまで一般的な方法であって、車種によっては必ずしもその通りに取り付けてフルに効果を発揮できるものではありません。また、質の良いワイヤーやターミナルのセットで高額なものも販売されていますが、これらを一般的な取り付け方法で取り付けた場合と安い質の落ちるセットをより効果的な場所に取り付けるのとではどちらが良いでしょう?当然、質の良いセットをより効果的な場所に取り付けるのが最良なのでしょうが、安く、効果的に取り付けるにはやはり後者だと思います。むしろ後者で充分です。
例えばスパークプラグを例に説明します。プラグはプラグコードから流れてきた高圧な電気によって燃焼室内で火花を発生させます。その後、電気は消えて無くなる訳ではなく、−端子に向かって戻って行きます。その際、プラグのねじ部が−になっていてエンジンのヘッド部に流れて行きます。このヘッド部はアルミ合金製で、金や銅等の金属よりも抵抗が大きい材質です。そこを通った電気は限られたアース線からボディへ流されます。そしてボディを伝ってバッテリーの−端子に戻っていくのです。そいうことはいくらアーシングのワイヤーやターミナルが金メッキや銅でできているものであってもそこに電気が到達するまでにすでに抵抗が生じていることになります。ですから、それほど効果に差は出ないのです。厳密に言えば微妙な差は出ます。しかし体感できる程の差ではありません。よって、安いキットを効率の良い場所に接続してやれば十分に効果が得られるのです。
今回、アルトには合計6本のアース線を追加しました。取り付け個所は具体的には言えませんが(私の仕事が減りますので)、可能な限り効果的な場所を選んで接続してあります。ちなみにこのアーシングキットは某大型ホームセンターで安売りしていた¥1000−程度の品物です。しかもお客さんのクルマでターミナルが折れて使えなくなってしまったことがあり、そのクルマに譲ってあげた為、ターミナルは今回、別に用意しました。とくに金メッキでも銅製でもない普通の鉄製ターミナルです。表面処理もまったく施されていません。ですが、取り付け後の効果は絶大で、アルトがイキイキと伸び伸びと走ってくれるようになりました。エンジンをかけた瞬間からパワーが漲っています。これこそがアーシングの効果なのです。また、私はいかにも「イジってます」という「見せるチューン」が好きではありません。あくまでこうしたチューニングパーツの存在は隠しておきたいのです。ですから、上の2枚の画像のようにターミナル部分以外の場所では極力アース線が見えないように工夫して取り付けてあります。こういうちょっとした部分のこだわりが好印象を与えるものです。いかがですか?効果的なアーシング、やってみませんか?ご用命は中野自動車へ。

(2007.04.07)

     ● 第5章 車検取得 & ちょこっと装着・・・ ●

大きな作業依頼もすべて片付けて、だいぶ時間に余裕が出てきたのでようやく自分のこのアルトに触る時間が出来ました。とは言っても車検だからと言ってもとくに何か交換したり修理したりしなければいけないというクルマではありません。それ程程度が良いのです。ヘッドライトやテールランプ等の電気周りの点灯確認、排気ガスのCO、HCの濃度の測定くらいで作業は終りです。幸い、電気周りで球切れや点灯不良等は無く、排気ガスももっと濃くても大丈夫な程良好でした。あとはテスターの機械でヘッドライトの向きを合わせて検査を受けるだけです。書類も随分前から用意してあり、あとは自賠責保険に加入するのみ。当日の朝に作成していざ検査へ。まずはテスター屋と呼ばれる整備工場へ。検査コースとほぼ同じ機械が設置されていて、予めそこで検査時と同じ手順で合格範囲にあるかどうかを測定できます。私のアルトはヘッドライトの向き以外は大丈夫ですので、ヘッドライトの測定のみを依頼します。わずかに右向きに偏っていたのでそれを修正し、しっかりと前方を照らす状態になりました。

そして検査。書類の手続きを済ませ、コースに並びます。数台先に並んでいたので私のアルトは5〜6番目くらいの位置です。しばらく待ちながら徐々にクルマの列が前進し、私の番が近づきます。そして私の番。どの検査でもまったく問題無く検査をパスしていき、合格。あっさりと帰社。戻ってからはこれまでコーナーで鳴きまくりだった135SR12の情けないタイヤから165/60R13&アルミホイールに交換。マフラーもこの日の為にとっておいた訳の解からないヘンテコマフラーに交換しました。どこのメーカーかまったく解からないいわゆるデフ下タイプのマフラーですが、吊り下げアームが妙なところから生えていて取り付けは極めて困難。最後部のアームはラテラルロッドとホーシングの間を通し、本来純正マフラーが通る三角形の空間(ラテラルロッドの固定の為に突き出ているフレーム部)を通って固定されます。こんなややこしい取り付け方をするマフラーはこれまで見たことがありません。作ったヒトもどういうつもりでこんな面倒な形状にしたのでしょう・・・?どうにも理解できないこのマフラー、お客さんに売らなくて正解です。こんなモノを売っていたら取り付けはもちろん、取り外しも大変で、おそらくお客さんが自分で作業をやってしまっていたらとても出来なかったことでしょう。

さぁ、こうして堂々と公道を走れるように復活したアルト スペシャルエディション。これからチョコチョコとイジっていきたいと思います。いっぺんにやってしまうと面白みがありません。1つづつ効果を確認しながら理想形にしていきます。この営業車のようでボロい風体のアルトが心地よいサウンドを轟かせ軽快に走ります。次は古くて硬くなってしまったタイヤを良い状態のモノ、もしくは新品に交換したいと思います。さらにボディの補強は必須です。この型のアルトのボディは強烈に弱いので、ちょっとわんぱくに走るとすぐにルーフのセンターピラー部にシワが発生してしまいます。ルーフパネルがそのくらい歪むくらい弱いんですね。これはできるだけ早いウチに対処しないといけません。まだまだライトチューンは始まったばかりです。これからいろいろ試してみて効果的なモノは取り入れ、そうでないモノは切り捨てていきます。一応、私の頭の中ではおおよその完成形が出来上がっているのでそれを目指していきたいと思います。

(2007.06.17)

     ● 第6章 アルミホイール&タワーバー ●

お客さんのクルマの作業が忙しく、しばらくイジってなかったアルト。その間も元気に活躍してくれていました。クリスマスが終り、正月を迎える師走の頃、年内納車のクルマを片っ端から片付けていき、元旦には「宿題」も無くすべての作業が終わった状態でした。やっと半年間暖めていた構想を現実のものとする時がやってきました。このアルトにはまだまだがんばっていただかなければなりません。気合を入れなおす意味も兼ねて、ここで1発ビシッとしていただきます。だいぶ私の運転に馴染んできたこのアルト。まずはアルミホイールを取り付けます。これまでセルボモードSR−FOURに付けていた「スズキスポーツ製」の14インチアルミホイールを移植しました。114.3のPCDで14インチというのは今では大変貴重で、このアルミホイールは大事につかわなければなりません。

その貴重なアルミホイールの全貌です。赤のラインがカッコいい「男の黒」です。タイヤはこれもSR−FOURの時と変わらずブリジストン製ポテンザRE−01 155/55R14。超ハイグリップなタイヤです。明らかにこのアルトにはオーバースペックです。お陰でコーナリング時にはボディがギシギシ歪みまくります。もともとこの型のアルトはボディ剛性が非常に弱く、普通の状態で普通に走っていてもギシギシとボディが歪むのが解かります。それが超ハイグリップタイヤによって一層増しているのです。この辺の対策は今後の課題となってきます。良いタイヤ、高いタイヤを付ければ性能が上がるという考え方は必ずしも正しいとは限りません。そのクルマ、そのクルマに合ったタイヤを適正に選んで装着することが一番良いのです。そういう意味ではこのアルトにはもっと安くてグリップ力もそれなりのタイヤで十分なのですが、ここは自己主張の意味合いも兼ねてっこんな感じで。

次に少しでもボディ剛性を高めるということでストラットタワーバーを装着しました。CR22S アルトワークス用のものを用意しました。ターボ車とはエンジン周りの風景が違うので取り付け可能かどうかは実際に付けてみるまで解かりません。キャブレター車の為、エアクリーナーがエンジンの真上に鎮座しています。また、ブレーキオイルのリザーブタンクの形状等も違います。さらにボンネットもインタークーラーへの冷気導入用のエアインテークが無い為、空間がありません。これらの障害を1つ1つ克服していきます。まずは素の状態で取り付け位置にタワーバーを置いて、様子を見てみます。するとやはりブレーキオイルのリザーブタンクに調整用のナット部が当たってしまいます。そこで左右の調整用ナットをゆるめ、バーを右側(運転席側)にずらします。助手席側を調整幅目一杯に引き出し、運転席側を目一杯にねじ込んだ状態にしてみました。するとリザーブタンクとバーの間には数mmの隙間が出来、干渉しなくなりました。エアクリーナーのフタには当たりません。かなり余裕がありました。この状態で調整をし直して取り付けます。

ちなみに今回もテイクオフ社製「ふんばりくん」です。ステンレスの輝きと楕円形状断面が見た目の美しさと高い剛性感を両立させています。取り付けが完了したら、バーを握ってボディを左右に揺らしてみます。しっかりとした手応えでガタつきも無く、何かに当たっている様子もありません。よい感じです。で、ボンネットを閉めてみるとバチンッとしっかりと閉まりました。もう1度開けてみます。するとバカンッ!!とかなり突っ張っていた様子で開きました。やはりバーがボンネットに当たっているようです。でも閉まる際に激しい音がするでもなく、閉まりが悪いでもないのでごくわずかな干渉であると思われます。そこで思いついた対策が「ボンネットを浮かせる」こと。でもあまりハデに浮かせると走り屋くん仕様になってしまいます。ここは「大人の浮かせ幅」で解決したいところ。

ボンネットのヒンジ部の固定ねじを純正のものよりも長めのものに交換します。そして、ヒンジとボンネットとの間にワッシャーを入れます。今回は1mm強の厚みのスプリングワッシャーを2枚重ねて入れてみました。左右ともこれを施し、しっかりと固定して閉めてみると画像のようになりました。ほんのわずかだけ浮き上がったような状態です。これを見た常連さんのダースアトム氏曰く「前ぶつかってるクルマみたいですね。」。言われてみればたしかに追突してしまったクルマでこのくらい浮き上がってしまっているクルマをたまに見ます。まぁ、良いじゃないですか。そのくらい自然な状態に見えるということで。控えめなくらいで丁度良いのです。見るヒトが見れば解かるというくらいの方がイヤミっぽくなくて。「ん!?何かやってるな、このクルマ。」というくらいで充分なのです。

反対側。どうです?この自然な浮き上がり。これなら見た目にはほとんど解かりません。こうしてアルト スペシャルエディションはさらに進化したのでした。

今回はこうしてアルミホイールとストラットタワーバーを取り付けました。簡単な作業ですが乗り味が劇的に変わります。ボディ剛性もこれまでよりは高くなりました。今後の課題としては車体の縦方向(前後方向)、リア周りの剛性アップを考えていこうと思っています。あくまで「そのままで車検に通る」ことが条件となりますので激しいチューンはしませんが、逆に「車検に通る状態でもここまで変わるくらいのことができるんだ」というふうにも考えられるのではないでしょうか?次回の更新もお楽しみに。

(2008.01.04)