久しぶりのナガモノの登場だ。この数年間、みんなでエアガン遊びをしている中にあって、私だけはほとんどまともに使える新兵器を投入することなく開始当初から電動ガンはトンプソン、ライフルはVSR−10、ハンドガンはグロック26と使い慣れた銃だけを使用し続けてきた。実際にゲームをする上で信頼できる銃はやはり東京マルイ製以外にはなかなか無いのが現実だ。このいつも決まった銃を使うというのはとても良いことではある。瞬時に狙ってもサイトがピタリと合い、狙った標的を外さない。体がその銃の形状を覚えてしまっていてとっさに構えてもいつも通りに構えられるように体が反応する。そして弾道もよく理解しているので標的までの距離や風向き等あらゆるデータも考えることなく自然に判断できるようになる。おかげで上記3挺、どれを使っていても標的を外す気がしないほど銃と体が一体となって行動できるのだ。エアガン遊びにおいて銃の性能云々よりもっとも大切な部分である。
そしてこの数年間、参加者も増えたり入れ替わったりして次々と新たに導入するガンが増え、それに刺激された参加者たちはさらに新発売された銃や以前から気になっていた銃を買い揃えるというふうにそれぞれが持参するガンも増えたり入れ替わったりしてきた。その中にあって私だけは時折「ネタ銃」を披露するために持参することはあったが、実際に性能がゲームのレベルに伴っている銃はまったく変えずに使用し続けてきた。今回は実戦で「使える銃」を新たに投入すべく調達することにした。というのも、この数年間で、実戦投入している3挺とも狙えば当たるというのがもはや当たり前の状態となり、調整やカスタム等まったく不要で、刺激があまりにも無くなっていたのだ。久しぶりに新たな銃を投入することで私も新たに体に馴染ませるという作業を行い、新鮮な気持ちで参加できるようにしたかったのだ。こうして銃選びが始まったのだが、正直、これだけさまざまなトイガンを見て、イジってきた私にとって、今さら普通に高性能な電動ガン等の投入ではつまらない。なにか一風変わった銃でそれなりに高性能なモノはないか、という選び方になっていた。あちこちのトイガン関連のサイトや雑誌等で情報を集め、いくつかのガンをピックアップした。その中で、現在、私が持っていないジャンルのモノを考えてみる。トンプソンはサブマシンガンであり、電動ガンである。VSR−10はエアコッキングガンでありスナイパーライフルである。グロック26はすでに引退を決意し、新たにグロック17が導入されつつあるが、基本的にはこれまでのグロック26と変わらないスタンスで扱える。欠けているのはショットガン系のガンであることに気付いた。こうしてK.T.W.のフェザーライトに決まったのだ。
しかし、入手までの道のりは険しかった。新品はどのショップでも売り切れ、中古品もなかなか出てこない。ムリなのかと諦めかけてケイ・ホビーに相談。別の用事で行ったのだが、ついでにその話しをしてみたのだ。すると対応してくれていた「牛」くんはさっと後ろを向き、おもむろにラックから1挺のナガモノを出してきた。それはまさに捜し求めていたフェザーライトそのものだった。中古で入荷したばかりだと言う。ただ、マガジンが無いとのことでメーカーに発注している最中とのことだった。即決で購入意思を伝え、マガジン入荷次第、直ちに購入することになった。が、このマガジンがメーカーにも欠品中で無く、生産は未定とのこと。ひと月以上が経過し、やむなくマガジン無しの状態で購入することにした。マガジンは後日、某Y!オークションで入手した。こうしてやっと撃てる状態になったフェザーライトがこの画像のものだ。スラリとスマートな印象を受けるこの銃はベトナム戦争時に米軍が使用し、活躍した。実銃同様とても軽く、1mを超える全長ながらこの軽さのおかげで意外と持ちながら動き回れる。そして46発という装弾数もエアコッキングガンとしては充分な数であり、しっかり当たるようになれば1マガジンで充分な火力だ。さらに画像のやや右の方のバレル下にあるスイッチは1発のみ発射と2発同時発射の切り替えスイッチだ。ショットガンらしく散弾もちゃんとできるのだ。どちらで撃ってもコッキングは苦痛な程ではなく、「しっかり感のある引き心地」という感じだ。そしてトリガーはストロークも短くキレが良い。が、発射時に最後のひと引きが突然硬くなる。銃全体がブレてしまうくらいに硬くなるのだ。これは左手をしっかりと固定していなければならない。しっかりと構えて、しっかりと引けばブレることはないので、要は不用意な射撃はするなということなのかもしれない。
マガジンは画像のように前方から挿入する。46発入るのだが、フル装填しているとマガジンの入りが悪い。1〜2発少なめにしておくとカチッとスムーズに装着できる。では実際の射撃性能はどうか。これが驚く程に高性能である。0.25g弾で20mレンジの的はほぼ確実に捉え、しかも恐ろしく弾速も速い。とてもパワフルでしかも正確に当たるのだ。時折、ハズレ弾が発射されることがあるが、まったく許容範囲だ。まるでスナイパーライフルのようにとにかくよく飛び、よく当たる。そりゃあどこも売り切れな訳だとその理由が解かった。エアコッキング方式であるので季節に左右されることも無いし、バッテリーやガス等のパワーソースも必要としない。もっとも単純でありながら高性能な方式である。銃本体と弾さえあれば即撃てるのだ。これはありがたい。ポンプのコッキングもしやすい。ウッド調のプラ製のフォアグリップ、ストックだが手が滑るようなこともなく動作は確実に行える。
問題点もある。ショットガンだけにばら撒いてナンボという性格の銃だけにサイトがお粗末だ。実銃も同様なのだろうが、致命的なのが、なんとリアサイトが無い。しかもフロントサイトは後から付けたようなピンが1本銃口付近に突き刺さっているだけだ。リアサイト無しにこの頼りないピン1本だけで正確に狙うのは非常に難しい。リアサイトを自作して取り付けるなり、無しのまま特訓するなりの努力が必要だ。今のところ私はリアサイト無しで練習しているが、だいぶ当たるようになってきた。しばらくはこのまま練習を続けてみるが、場合によってはリアサイトを自作するのも良いかもしれない。実銃ではスコープを取り付けた仕様のモノもあるようだ。確かにこれだけしっかりと当たる銃であれば、たとえショットガンであろうとしっかりと狙って撃ちたくなるのは当然のことだろう。それもアリなのではないかと思わせてくれる。バレルは先へ行く程細くなるいわゆるテーパードバレルだ。スマートなデザインに一役買っている。インナーバレルは真鍮製だ。固定HOPが搭載されているが、実に良い効き具合である。まったく調整の必要が無い程である。
定価もガスブローバックガンよりも安い¥14000−ちょっとでこれだけ高性能な銃だ。お買い得であることは間違い無い。メーカーに問い合わせてみたところ、再生産の予定はあるものの、材料の価格高騰等の理由から当分の間は生産できないという。しばらくは新品での入手は困難だろう。もし、この銃が欲しいと思い、たまたま中古で売られているものを見つけたならば、間違い無く買っておいて損は無いだろう。とても良い銃とめぐり逢えた。これからさらに練習を重ねて確実にモノにしたいと思う。ちなみにこのフェザーライト、企画や設計はK.T.W.社だが、生産は韓国の模型メーカーで行われているそうだ。日韓共同開発とでも言おうか。バレルが短くストックも無いソウドオフ等もしっかり狙えばこれだけの高性能ぶりを発揮するのだろうか。形状の違いだけで中身は同じなのだろうから撃つ者の技量次第ではこのフェザーライト同様の活躍ができるのかもしれない。とにかくおすすめの銃である。
(2007.05.28)
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