最近のエアガンのほとんどはこのHOPUP(ホップアップ)機能が付いている。HOPUPによってそれまでのエアガンでは絶対に有り得ないくらいの飛距離が出るようになった。このHOPUPとはBB弾が発射される筒(バレル)の中にゴム製の突起を少し突き出すことでBB弾に回転をかけるもの。
右図のように、バレルの内面、真上から突き出した突起(図の赤い部分)をBB弾が通過するとき、突起によって上方向の回転が生じる。これで突起を通過した後、BB弾は上に回転し続け、バレルから飛び出す。そのまま回転を続けながら飛んで行くために揚力が生まれ、落下しにくくなる。こうしてまっすぐ飛んで行く距離が稼げるのだ。
このHOPUPには固定式と可変式がある。固定式は一切の調整が不能で、使用するBB弾の重さ(重い弾ほど引力によって落下しやすくなる。軽い弾だと飛距離は短くなるが落下しにくい。)や表面の処理具合(ツルツルに処理された弾はHOPパッキンとの密着度が高いのでHOPがよくかかる。逆に表面がザラついている弾は密着度が低いのでHOPがあまりかからなくなる。)等で最適な飛び具合を決めることになる。
可変式HOPUPはこのHOPパッキンのバレル内への突起量がダイヤルやスクリュー等で調整できるようになっている。これによってどんな弾を使っても最適な弾道を得られる。現在ではエアガンの命中精度はこのHOPUPの調整次第で決まると言っても過言ではない。
ではどのように調整すれば良いのか。次の図は銃から飛び出した弾がHOPUPの調整によって弾道が変わることを示している。図の1の弾道になってしまう場合、HOPのかけずぎだ。上昇した弾は飛距離は延びるが命中精度はまったく無いに等しくなる。この場合、可変HOPの場合はHOPUPを弱めてやる。固定式HOPの場合はもっと重い弾を使うか表面がザラついた弾を使用する。
次に3のような弾道の場合、HOPが弱すぎる。可変HOPの場合はHOPUPを強めてやる必要がある。固定HOPの場合はもっと軽い弾を使うか表面がツルツルの弾を使う。
こうして調整して最適なHOPのかかり具合を見つけて2のようなまっすぐな弾道を探し出してやるのだ。これをマスターすることで初めてエアガン遊びが始まるのだ。各メーカー、各銃、使用するBB弾ごとに最適なHOPUPが違うということを忘れてはいけない。つまり、1挺の銃を手に入れたら、その銃に一番合った弾を使い、最適なHOP調整をしてやることではじめてその銃は「使える銃」になるのだ。
どうだろうか。なかなか奥の深い世界でしょ?たかだかおもちゃの銃、されどおもちゃの銃なのだ。ねらった的にしっかり当たるかどうかは銃本体の性能云々より持ち主の手入れ次第というところか。そういうことを踏まえて「「初心者のエアガン選び」ではどのような銃を選ぶのが良いかをジェニファーが説明する。
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