南部十四年式
東京マルイから発売されているコッキングハンドガンシリーズの中でも最も初期のモデルで、ワルサーP38等とともに長い歴史を持つ南部14年式。ごく最近、ついにカタログから姿を消してしまった。とうとう絶版モデルとなってしまったようだ。Bossは数年前にこの南部14年式を購入していたが、HOP無しであることや、作りの古さからあまり使用していなかった。
最近、ここの仲間うちで「エアコッキングガン」が大旋風を巻き起こしていることから、忘れ去られていたこの南部14年式をどうにか現代レベルの性能に向上できないものかと考えていたのだ。アレやこれやと悩んでいるうちにBossは棚の奥にしまいこんでいた1挺の部品取り銃を思い出した。数年前、当店のお客さんたちと遊びに行った時に使用していたグロック17Lだ。内部に致命的な破損が生じて再起不能となっていた名銃だった。
「コイツを使って2個イチ」にしてみよう。」
だが、南部14年式の古めかしいデザインはくずしたくない。そこで今回のコンセプトは「外見は古めかしい南部14年式だが、中身はハイグレードなグロック17LのHOP付きの性能を持つ温故知新南部」とした。さっそくグロック17Lをバラし、バレルとHOPパッキンを取り出す。同様に南部14年式もバラしてバレルとゴムパッキンを取り出す。それぞれの違いはこうだ。

グロック … 真鍮製バレルで長い。さらにHOPパッキンはシリーズ全般に使用されているタイプ(上図参照)。
南部 … アルミ製のただの筒状バレル。尻に装填したBB弾を保持するためだけに使用するゴムパッキンが付く。付くと言ってもチャンバーで固定されるだけなのでバレルに組み合わさることはない。

バレルの外径はどちらも同じだ。グロックのバレルを切り詰めて長さを合わせれば使えそうだ。早速南部のバレル+パッキンの長さを測る。115mmだった。グロックのバレル+HOPパッキンの長さも測り、南部と同じ長さになる位置に印をつける。金ノコでためらうことなく切断する。切り口はヤスリで磨く。バリ等を取り除くのはもちろん、できるだけ垂直に平面を出すように削る。さらに、切り口内側にはテーパーを付け、純正同様の形状に加工する。出来上がったグロックのバレルを南部のプラ製チャンバーに差し込んでみる。適度な手ごたえでグンニュッ!!と刺さる。良い感じだ。奥まで差し込み、状態を確認する。チャンバー側から覗くとHOPパッキンがやや変形して押し込まれるような状態になっており、これを精密ドライバーで整えてやる。バレルにしっかりかみ合うように整えて、HOPの突起が真上に来るように調整した。まるでもともとこのような構造だったかのごとくみごとに収まっている。モナカ構造のフレームにバレルを合わせてみる。バレルはアウターバレル先端内側に突き出たバレル止めで抜け落ちないように保持され、チャンバーは左右のフレームの溝にでっぱりがハマって固定される。完璧に収まっている。早速組み付ける。が、ここで問題が・・・。この南部14年式、バラすと元に戻すのがヒト苦労なのだ。すべてのパーツを片側(左側)フレームに乗せ、一気に挟み込むのだが、ピストンとシリンダーがユニット化されていて、それを組み付ける際、細長いスプリングをフレームとの間に入れなければならないのだが、これがなかなか入らない。長い時間の格闘の末、どうにか収めたBossはそぉ〜っと右フレームを乗せる。パチンという音とともに左右のフレームがかみ合う。
「できた・・・。」
ネジを止め、すべてを組み上げる。何事も無かったように外見はまったく変わっていないが組みあがった。先端からわずかに覗くインナーバレルが真鍮の金色に変わっているだけだ。
試射。まずは0.2g弾を15発装填する。ボルトを引き、20m先の的缶に狙いを定める。固めのトリガーをゆっくり引く。
ギギギ・・・パンッ!!
発射した弾はまるでカブレラのホームランかジャンボ尾崎のドライバーショットのように遥か上空へ飛んで行った。着弾地点は目視では確認できない。何度撃っても0.2g弾は遥か彼方のイスカンダルへ向かっていく。このセッティングには軽すぎるのだ。次に0.25g弾を装填する。トリガーを引くと、弾はやや下がりぎみに飛んで行く。2〜3発その弾道が続き、「ダメか?」と思ったが4発目からはど真ん中、ノーマルのHOP付きコッキングガンよりもスバラシイと思える程の弾道が得られた。その後は何発撃ってもど真ん中に飛んで行く。しいて言えば若干、ホントにごくわずか上に着弾する。しかしこのくらいの方が遠距離射撃には丁度良い。これで世界にただ1つ「南部14年式18歳以上用HOP付き」が出来上がったのだ。このすばらしい「南部17年式」はこれから実戦において数々の伝説を作り上げていくことだろう。

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一見どノーマルな南部14年式。しかしその内に秘めるメカニズムは最新の性能を有する。 銃口からわずかに覗く真鍮バレルがHOP付きを主張する。
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