モノを作るという作業は「楽しい」と感じる人もいれば「面倒」と感じる人もいます。しかし、きっかけがどうであれモノを作り、うまく完成できた時には「楽しい」と思える人も「面倒」と思う人も達成感やうまく出来た喜びが少なからず発生するものです。例えば「庭に柵を立てましょう」ということになった時、あなたはどのように考えますか?
○ ホームセンターで売っている出来上がっている柵を買ってきて立てる。
○ 大工さんを呼ぶ。
○ 材料を調達して自分で作る。
いろいろな方法があります。他にも「あるものを使って作る」こともできるかもしれませんし、だれか得意そうな人に頼んでやってもらうという人もいるでしょう。この「庭に柵を立てる」ということに興味が湧く人ならすすんで自ら動いて作ったりするでしょうし、まったく興味の無い人なら誰かに頼もうとするでしょう。そこなんですね。「興味があるかどうか」で行動が決まってしまうのです。板をのこぎりで切って角材に釘で打ちつけ、土に柱を立てて取り付ける・・・こうした作業に興味を持てる人は自分で作ろうとするでしょう。逆に苦手に思う人は自分でやることに抵抗感が生まれ、手を出そうとはしないでしょう。
これがプラモデル等のように必要な材料(部品)がすべてセットになっているモノを組み立てるということになるともう少し興味が持てる人が増えてくるのではないでしょうか?「アレが足りない」とか「コレが無いと作れない」等という心配も減り、作業中に急遽必要になる道具や材料なども無い訳ですから気軽に取り組めますからね。
クルマいじりも基本的には前述のようなことがまるっきりあてはまります。とくにクルマの場合には失敗してしまった時にはどうすることもできなくなってしまう人が多く、そういう人は当店のようなショップに初めから依頼する方が賢明でしょう。しかし、失敗しないと上達しないのもまた事実です。大きな壁にブチ当たった時、それをどのように乗り越えていくかを考えることで上達していくのです。クルマ以外でも同じことで、簡単なプラモデルを作っていて部品が割れてしまったりした時、どうやって修復したら良いか・・・。恐らく自分なりに考えることになるでしょう。すぐに諦めてしまう人も中にはいるでしょうが、せっかくお金を出して買ってきて作り始めたモノですから、そう簡単に諦めてしまうのはいささかもったいないと思いますね。
最近では模型の業界でも「完成品」というものがよく売れているそうです。わざわざ自分で作ってヘタな仕上がりになるより、最初からメーカーでキレイに仕上げてある完成品を買えば何の苦労も無くコンディションの良いモノが入手できます。確かにその通りだと思います。自分で組み立てなければならない分、安い価格で販売されているプラモデルのような組み立てキットと、同じものが完成済みで高めの価格で販売されているのとどちらが自分に向いているかを考えた時、メーカーで仕上げたクオリティに勝る仕上げが出来る人はそういるものではありません。
しかし、私は完成品と組み立てキットの両方がある商品を購入したい場合、迷わず自ら組み立てる方を選びます。これは私にとって「作る」ことが最も重要な楽しみであり、完成した時の達成感や満足度は何物にも変えがたいものが味わえるからです。確かにメーカーが仕上げた完成品には劣る仕上がりになることもありますが、自分の手で作ったという事実が完成品には無い愛着を湧かせてくれるのです。それも苦労して出来上がったモノ程高まります。
当店ではさまざまなモノ作りを行っています。クルマはもちろん、その部品、一般模型、トイガン等‥クルマは当然ですが1から作ることはできませんが、調子が悪くなってきたクルマをしっかり修理して快調に仕上げたり、時にはオーバーホールまでしてエンジンを組みなおすようなことまでしてクルマを「作り」ます。また、チューニングパーツや後付けメーター、ドレスアップパーツ等の取り付けにはセンスが必要です。キレイに取り付ける為には自分で専用の部品を作り、それを用いて取り付けたりします。また、模型はプラモデルやラジコン、ミニ4駆等私を含め、お客さんが「楽しい」と思えるようなモノは何でも作って楽しんでみます。最近では模型の世界でもクルマ同様「社外パーツ」が多数存在し、キットのまま組み立てるだけでなく、そうした社外パーツを取り付けることでよりリアルな仕上がりが簡単に出来ます。
トイガンの世界ではBB弾を発射する「エアガン」は組み立てキットはありませんが、命中精度を向上させたり、発射速度を上げたり(規制値内で)の性能向上パーツや外観をよりリアルにするドレスアップパーツが多数発売されています。完成品であるエアガンにこれらのパーツを組み込むことで「作る楽しみ」が得られるという訳です。また、BB弾を発射しない、火薬の発火を楽しむ「モデルガン」では組み立てキットが多数販売されています。自分で組み立てたモデルガンが勢い良く発火し、薬莢が排出される一連の作動がうまく出来た時の感動はなかなかの満足感です。
このように自分で作ることで、完成後の状態は同じようになっていてもそれに対する「愛着」は大きくことなります。苦労をすればするほどその愛着は高まります。なんでも手軽に手に入る現代において、改めて「作る楽しさ」を見つめなおし、モノを大事にする気持ち、飽きずに根気良く作業を続ける力を教えてくれる「作る楽しみ」をみなさんもぜひ体感してみてください。最初から上手に出来るモノではありませんが、たとえヘタクソであっても自分自身の手で作り上げた「この世に1つだけ」のモノがきっとアナタの心を掴んで放さないでしょう。
当店のホームページにはこうした「作る楽しみ」を味わえるヒントがいたるところに隠されています。慣れない人はちょっとしたことからでも始めてみてはいかがでしょう?この楽しさが解かってくるとお金をかけずに手間をかけてモノを作るという喜びがおまけとして付いてきます。手軽に入っていけるモノとして、私が過去に作ったいくつかのモノを紹介しましょう。
○ まごの手 … 幼い頃、近所の木工所で捨てる木材の切れ端をもらってきて自分で切って削って作ったもの。ナイフと紙ヤスリがあれば簡単にできる便利な道具。自分の思った通りのカタチにして自分の体にあったまごの手を作ることができます。ちなみに当時作ったそのまごの手は現在も私の実家にあり、毎日のように母親の背中をかきむしってくれています。
○ 各種棚 … 当店の事務所内には手作りの棚がたくさんあります。私の事務机にもありますし、本棚やパソコンのプリンターの台等、みんな手作りです。家具を買ってくるのに比べれば激安の原価です。
○ 各種特殊工具 … 自動車整備には各メーカーごとに独自の専用工具というものがあります。それらをすべて買い揃えていると莫大な費用がかかります。そこで私は自分なりに使いやすいように自分で作り、日頃の作業に使用しています。仕事柄、金属製の廃材(交換した古い部品等)がたくさん出ますので、それらを有効に使って作ります。
○ 子供のおもちゃ … 生後間もない赤ん坊ですが、木を削って作ったおもちゃを与えています。角を落とし、丸めることでしゃぶっても頭に当たっても安心です。これは市販でキットも販売されていますので、それらを使ってもお手軽でしょう。私は息子にこうした手作りのおもちゃを与えることで自然に「作る楽しさ」を教えていけたらと思います。
○ トイガン用木製グリップ … 市販の木材の木目がよく現れているモノを使い、削ってグリップを作ります。好みのデザインにできますし、自分の手に馴染む形状に作ることができます。世界でただ1つのグリップを付ければ、それだけで自分専用のガンになります。
他にもさまざまな手作りのモノで仕事、生活、遊びを行っていますが、やはり自分の必要なモノを理想に合わせて作ることができれば一生使っていけるものです。いかがですか?何か作ってみたくなりましたか?その気持ちを大切にしてください。
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